娘の幼稚園の担任の先生から、月曜の放課後クラスを勧められました。
担任の先生が他の6、7人の子供と一時間ほど居残って、遊びながらフランス語に親しみます。
放課後クラスには、我が家のようにフランス語が母国語でない子供が何人かいるようです。
当の本人は、家でぬいぐるみ達に一生懸命フランス語の講義をしています。
最近は紙にぐにゃぐにゃの線を描いていますが、これは筆記体を描いているつもりです。
先日は、ぬいぐるみと飛行機ごっこをしていましたが、いきなり「ウェウゥエルユワイユーペーヤ〜etc」と訳のわからない言葉を発しはじめました。
その直後、「はい、もう着きますよー、らくだちゃんおトイレにいきましょうねー」と言っていたので、さっきの変な言葉は飛行機の着陸案内(英語)のつもりだったようです。確かに英語特有のアール(R)の発音ではありました。
飛行機はフランス語でAvion(アヴィヨン)といいますが、娘は「ナヴィヨン」といいます。
フランス語ではUn avion (一機の飛行機an airplane) という具合に名詞の前に冠詞がつきます。
Un(アン/一つの) という不定冠詞のあとにくるavionは母音で始まりますから、Unのnはavion のaとリエゾンして「アンナヴィヨン」という風に聞こえます。(リエゾン: 普段は発音しない子音が後ろに母音が来ることで発音される)
まだ文章のかけない娘には、一機の飛行機が、Un avion なのか、Un navionなのか、発音が同じなのでどちらが正しいのかわかりません。
日本語の文章に混ぜて使う場合にはご丁寧に冠詞を省き(日本語には冠詞がない)、「ママ、ナヴィヨン(本当はアヴィヨン)だよ」。
「ママ、おパルク行こうよ!」と言われた時には、パルク(Parc公園)の前に「お」がついていて笑ってしまいましたが、これは「au parc (オー パルク)公園へ」と言ったつもり。
娘は日本語もあやふやです。
「たんぽこ(タンポポ)」「やきそび(焼きそば)」「したかないよ(仕方ないよ)」といった発言に息子と私はいつも吹き出しそうになります。
今16歳の息子も幼稚園の時には、チョコをコチョ、紫のことはマタタキと言っていました。まるで昨日のことのような気がします。
リサ 1月30日 リヨンにて
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