マルメは暑く乾燥していて、庭のバーベキュー禁止令が出ています。
こちらは先月に旅行したゴットランド島の写真。
バルト海に浮かぶこの島はかつて海洋交易の中心地の一つとして栄えました。
中世の時代にハンザ同盟都市であったヴィースビーは世界遺産に登録されています。
また街の方々(13箇所)には、16世紀の宗教改革後見捨てられ廃墟となった教会が残されています。
スウェーデンは、キリスト教が伝わるまで多神教でした。いくつかのスウェーデン人の名前(例えばトシュテン/Torsten トールの石)などに、その名残をみることができます。
ピクチャーストーンと呼ばれる絵画石碑には、神話のストーリーや、ルーン文字などが刻まれています。
ゴットランド島のある民家からごっそり出てきたヴァイキング時代の銀貨。
イランやアフガニスタンなど西アジア(中近東)からのものが多く、ヴァイキングが海と河川をうまく利用していたのかがわかります。
夫によると、アグレッシブな侵略者のイメージは主に南スウェーデンとデンマークのヴァイキングだそうで(マルメ出身の夫の祖先もこちらかな)、ゴットランド島や北スウェーデンのヴァイキングは海洋商人として有名とのこと。
ゴットランド島の地層は今から4億3千年前(シルル紀)にできたものです。
もともとは赤道近くのトロピカルな気候のところにあった大陸の一部が切り離され、時を経て今のゴットランドの位置まで移動してきました。なので、石灰石の地層の中には当時の生き物のたちが化石となって閉じ込められています。
ゴットランドの名物はサフランジェラートやサフランケーキ。
海洋交易都市であったヴィースビーには、中世に異国のサフランがいち早く入ってきたそう。
2018年8月7日 リサ
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